熱燗を浸ける湯煎と炭火を入れる炉がセットになってて、炭火で湯煎を温めながら、炉の上では肴を炙ったりが出来るもので、ポイントは湯煎の下から火を当てるのではなく、湯煎の中に炉が入ったいわば水冷式(?)なので、アウトドアはもちろん、自宅でも卓上で使えそうです。
昔のものは、「燗銅壺」の字の通り銅板をろう付けして作っていたようですが、最近は金属加工で有名な新潟県燕市あたりで作られたステンレス製の国産品が販売されているんですが、3〜5万くらいするのでとても手が出ない…
http://www.nokanro.com/
とか
https://hinata.me/article/1352121474823178332
とか…
そして、もう少しお手軽なところだと、笑'sのB6君に燗グリルオプションを付けたこのあたりになるんですが、これはあくまで焚き火台の上に湯浴槽を付けただけなので屋内では使えないし、自分的には燗銅壺のような感動がないんだよなー。
となれば、自分で作るしかないっしょ。(≧∀≦)
燗銅壺の主流の形は、炉の下部に吸気用の焚き口が付いた形ですが、焚き口を付けると工作難易度の桁が上がるので、今回は焚き口のない簡易版です。参考にしたのは、こちらの飯盒野燗炉ですが、同じモノを作ってもアレなんで、自分流にちょっとアレンジ。
材料は、ダイソーのメスティン3合(1100円)、焼き網(110円)、通販で買った蓋付きステンレス保存容器(927円)で、現時点で2137円。

メスティンの蓋にステンレス容器の外寸(φ103mm)と、ワンカップの外寸+α(65mm)の円を描いた型紙を作りました。最初は、ドリルでくりぬくつもりだったんですが、ドリル穴の断面があまり綺麗ではないので、ニブリングツールを使うことにしました。

鉄筆でけがいてからとっかかりだけドリルで穴をあけ、

そこからニブリングツールで喰いきっていきます。

メスティンのアルミの肉厚はそんなにないので、喰いきるのにそれほど力は要りません。が、一回で喰いきれるのは2mmくらいなので、回数はたくさん掛かります。頑張れっ自分!!

途中で気付いたんですが、ニブリングツールの刃は斜めになっていて、向かって右側から入っていきますので、反時計方向に喰いきる方が罫書きと位置を合わせやすいです。あと一息!

炉の穴が開いたら、ワンカップ用の穴も同じように開けます。穴が開いたら、切り口をサンドペーパーで滑らかに整えます。

あとは、炉の中の火皿を作れば…ですが、今日はここまででタイムアップ。
とりあえず、完成予想図だけ。
自宅では、錫のちろりを入れて…

アウトドアではお手軽にワンカップ…そして子ども用のコンポタ缶もいけますよ。


メスティンの中はこんな感じ。

そして今回ちょっとこだわったのは、炉に使ったステンレス製の保存容器。網を外して純正の蓋をすればそのまま火消し壺に早変わりです。
