youtubeの作品紹介動画を撮るためのスタンドですが、従来はイレクターを箱型に組んだものを使ってました。
しかしこいつが、鉄製で重いのと、畳めないので場所を取るのが大きな難点でした。
そこで、自動回転グリル装置で使ったG-Funアルミフレームを使って作ってみました。G-Funアルミフレームは、ホームセンターダイキ系で売ってる比較的新しいブランドのフレーム…かな?
構造部分は19oのSフレームを使っています。背面の折り畳み部のロックは、肉厚のNHフレームを使ってます。NHフレームは内側にSフレームを挿入してスライドさせられます。(NHはウェブ販売のみかも?)
2022年06月10日
撮影用フォールディングスタンド
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2022年05月04日
燗銅壺考察〜その2
燗銅壺の自作を始めて数か月、メスティンで4台、飯盒で1台、計5台の燗銅壺を自作してきて、いろいろわかってきましたので、考察第2弾です。今回の考察は、基本的に燃焼を助けるための吸気のエアフローに関してです。
まず、燗銅壺(野燗炉)の定義を再復習。
(1)熱燗用の酒器を湯煎で温められる。
(2)湯煎加熱用の炉は上部に開口部を有し、火を直接使った加熱調理(炙る・焼くなど)も出来る。
(3)湯煎槽の中に炉があり、使用中の本体表面温度は100℃を超えない。(屋内卓上利用が可能)
(4)炉の下部には吸気用の焚き口が設けられているのがベターだが必須ではない。
(5)「燗銅壺」だが、材質は「銅」でなくてもよい。
以上を図にするとこんな感じ。

この中で、(4)の吸気について、炭熾し器なりBBQコンロなり、別の手段で炭を十分に熾してから投入するなら、吸気はなくても大丈夫ですが、燗銅壺単体で固形燃料を使ってオガ備長炭に着火する場合は吸気口は必須となります。
吸気口ありのメスティン燗銅壺で、最初に作ったのは王道の側面吸気。この形は王道でエアフローも良好なのですが、メスティン本体に燃焼炉のキッチンポットを固定してしまうので蓋が取り外せなくなり、中のメンテナンスがしづらい課題がありました。あと、メスティン本体に穴を開けて湯煎の水中に吸気管を通すので、水漏れ対策もシビアになります。

そこで思いついたのが「ダコタ式メスティン燗銅壺」です。アメリカ原住民の焚火スタイル「ダコタ・ファイアホール」にヒントを得て、炉の吸気口を90度曲げて天板上に設けるスタイルです。このスタイルのよいところは、吸気口を設けることでエアフローがよくなることに加え、燃焼炉は蓋側に固定されているので、蓋を外せば中をしっかりメンテナンスできる点です。

【ダコタ・ファイアホール】

このスタイルで作った「ダコタ式メスティン燗銅壺」初号機はビギナーズラックでうまくいきましたが、兵式飯盒で2号機を作ってみるとエアフローが上手くいかず、固形燃料は燃えるものの、オガ備長炭は十分に火が熾らず、途中で自消してしまいました。

エアフローが上手くいかなかった原因は、燃焼炉の炉口と吸気口の高低差でした。
このダコタ式飯盒燗銅壺では、兵式飯盒に入れるためメスティンより小さめのポットを使わざるをえず、背の低いポットを湯煎に水没させるため炉口を内蓋と同じ高さまで下げ、逆に吸気口はツギタシソケットで内蓋に固定したため、炉口より吸気口が15o高くなっていました。

Youtubeのコメントでその点に関してヒントをいただき、あえて炉口の高さを上げて、吸気口を炉口より下げる工夫をしてみたところ、炉口と吸気口の高低差を大きくするほどエアフローがよくなり、炭がよく熾るようになりました。

まあ、よくよく考えてみたら当たり前で、このまま吸気口を下げて水没させたのが従来からの燗銅壺の形ですもんね。ということは、吸気口の口径が同じ場合、どう頑張ってもダコタ式は従来式(側面吸気)に敵わないことになります。であれば、そもそもの吸気口の口径を大きくしてやればいいという考えに至りまして、製作したのが「ダコタ式メスティン燗銅壺・改良型」です。
従来は呼び寸13Aという内径約12oの水道管を使っていましたが、改良型では呼び寸20Aという内径約22oの水道管を使うことにしました。

20Aの水道管はホムセンでも取り扱いが少なく割高になってしまいますが、効果はテキメンでした。13Aで製作した初期型と20Aで製作した改良型では、明らかにエアフローは良くなり、煙の吸い込み具合は13Aの側面吸気に迫る勢いになりました。
しかし、初期型と改良型の比較燃焼実験で、新たなこともわかりました。
燃焼炉の炉径の問題です。初期型では直径9cmのポットを使っていましたが、改良型では炉の高さを稼ぐため、直径10cmのポットを使いました。そうすると、火の熾りは改良型に軍配が上がりましたが、湯煎温度の上がり方では初期型に軍配が上がりました。この燃焼実験ではオガ備長炭を1本で比較したため、口径が大きく炭と壁面の距離が遠い改良型の方が不利になった可能性があります。

以上のことから、ダコタ式でも吸気口の口径を大きくするとエアフローを向上させることが可能であるのは間違いなさそうですが、炉径はむしろ小さめの方が少ない炭でも効率よく湯煎を温められそうであることがわかりました。
なかなか、奥が深いですね。
まず、燗銅壺(野燗炉)の定義を再復習。
(1)熱燗用の酒器を湯煎で温められる。
(2)湯煎加熱用の炉は上部に開口部を有し、火を直接使った加熱調理(炙る・焼くなど)も出来る。
(3)湯煎槽の中に炉があり、使用中の本体表面温度は100℃を超えない。(屋内卓上利用が可能)
(4)炉の下部には吸気用の焚き口が設けられているのがベターだが必須ではない。
(5)「燗銅壺」だが、材質は「銅」でなくてもよい。
以上を図にするとこんな感じ。

この中で、(4)の吸気について、炭熾し器なりBBQコンロなり、別の手段で炭を十分に熾してから投入するなら、吸気はなくても大丈夫ですが、燗銅壺単体で固形燃料を使ってオガ備長炭に着火する場合は吸気口は必須となります。
吸気口ありのメスティン燗銅壺で、最初に作ったのは王道の側面吸気。この形は王道でエアフローも良好なのですが、メスティン本体に燃焼炉のキッチンポットを固定してしまうので蓋が取り外せなくなり、中のメンテナンスがしづらい課題がありました。あと、メスティン本体に穴を開けて湯煎の水中に吸気管を通すので、水漏れ対策もシビアになります。


そこで思いついたのが「ダコタ式メスティン燗銅壺」です。アメリカ原住民の焚火スタイル「ダコタ・ファイアホール」にヒントを得て、炉の吸気口を90度曲げて天板上に設けるスタイルです。このスタイルのよいところは、吸気口を設けることでエアフローがよくなることに加え、燃焼炉は蓋側に固定されているので、蓋を外せば中をしっかりメンテナンスできる点です。


【ダコタ・ファイアホール】

このスタイルで作った「ダコタ式メスティン燗銅壺」初号機はビギナーズラックでうまくいきましたが、兵式飯盒で2号機を作ってみるとエアフローが上手くいかず、固形燃料は燃えるものの、オガ備長炭は十分に火が熾らず、途中で自消してしまいました。

エアフローが上手くいかなかった原因は、燃焼炉の炉口と吸気口の高低差でした。
このダコタ式飯盒燗銅壺では、兵式飯盒に入れるためメスティンより小さめのポットを使わざるをえず、背の低いポットを湯煎に水没させるため炉口を内蓋と同じ高さまで下げ、逆に吸気口はツギタシソケットで内蓋に固定したため、炉口より吸気口が15o高くなっていました。

Youtubeのコメントでその点に関してヒントをいただき、あえて炉口の高さを上げて、吸気口を炉口より下げる工夫をしてみたところ、炉口と吸気口の高低差を大きくするほどエアフローがよくなり、炭がよく熾るようになりました。

まあ、よくよく考えてみたら当たり前で、このまま吸気口を下げて水没させたのが従来からの燗銅壺の形ですもんね。ということは、吸気口の口径が同じ場合、どう頑張ってもダコタ式は従来式(側面吸気)に敵わないことになります。であれば、そもそもの吸気口の口径を大きくしてやればいいという考えに至りまして、製作したのが「ダコタ式メスティン燗銅壺・改良型」です。
従来は呼び寸13Aという内径約12oの水道管を使っていましたが、改良型では呼び寸20Aという内径約22oの水道管を使うことにしました。

20Aの水道管はホムセンでも取り扱いが少なく割高になってしまいますが、効果はテキメンでした。13Aで製作した初期型と20Aで製作した改良型では、明らかにエアフローは良くなり、煙の吸い込み具合は13Aの側面吸気に迫る勢いになりました。
しかし、初期型と改良型の比較燃焼実験で、新たなこともわかりました。
燃焼炉の炉径の問題です。初期型では直径9cmのポットを使っていましたが、改良型では炉の高さを稼ぐため、直径10cmのポットを使いました。そうすると、火の熾りは改良型に軍配が上がりましたが、湯煎温度の上がり方では初期型に軍配が上がりました。この燃焼実験ではオガ備長炭を1本で比較したため、口径が大きく炭と壁面の距離が遠い改良型の方が不利になった可能性があります。

以上のことから、ダコタ式でも吸気口の口径を大きくするとエアフローを向上させることが可能であるのは間違いなさそうですが、炉径はむしろ小さめの方が少ない炭でも効率よく湯煎を温められそうであることがわかりました。
なかなか、奥が深いですね。
posted by sahitahu at 13:39| Comment(0)
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2022年04月08日
ダコタ式飯盒燗銅壺の改良〜その2
吸気口の高さを炉口より低くするとエアフローが改善することが分かったので、最大限まで高低差をつけるようダコタ式飯盒燗銅壺を再改良しました。その燃焼実験と高さ調整機構を搭載した「自動回転グリル装置・改」の実戦投入を兼ねて、家飲みで焼き鳥パーティ!
前回の改良で、吸気口の高さを炉口より低くすると燃焼しやすくなることがわかりました。
そこで、飯盒燗銅壺を再改造して炉口を飯盒の内蓋高さギリギリまで上げて、その分吸気口を下げました。
すると、やはり炭熾しがしっかりできました。これ以上炉口を上げると、飯盒の中で中で水没しなくなるので、このサイズではこれが限界かな〜。
そしてもう一つ、高調整機構を付けた「自動回転グリル装置・改」も実戦投入!
前回より炭火に近づけましたが、1本焼けるまで約40分…高さ調節機構を実装する前に、メスティン燗銅壺とセットで実験した時よりもだいぶん時間がかかりました。これは「グリル装置」側よりダコタ式飯盒燗銅壺の火力の問題かな?やっぱり、炉口径もあるのかも…。
ただ、フグヒレやホタルイカの干物は十分焼けましたので、干物を焙るなならこの火力でも十分楽しめます。
【関連動画】
ダコタ式飯盒燗銅壺の製作
https://youtu.be/0P0bJ1WugR0
ダコタ式飯盒燗銅壺の燃焼実験
https://youtu.be/z_ZAY9bTf5k
ダコタ式飯盒燗銅壺の改良〜その1
https://youtu.be/mdnxHe1gBQM
ダコタ式メスティン燗銅壺の紹介
https://youtu.be/dKZl5B229uk
ダコタ式メスティン燗銅壺でソロ飲み会
https://youtu.be/G_zXX_2CXS0
前回の改良で、吸気口の高さを炉口より低くすると燃焼しやすくなることがわかりました。
そこで、飯盒燗銅壺を再改造して炉口を飯盒の内蓋高さギリギリまで上げて、その分吸気口を下げました。
すると、やはり炭熾しがしっかりできました。これ以上炉口を上げると、飯盒の中で中で水没しなくなるので、このサイズではこれが限界かな〜。
そしてもう一つ、高調整機構を付けた「自動回転グリル装置・改」も実戦投入!
前回より炭火に近づけましたが、1本焼けるまで約40分…高さ調節機構を実装する前に、メスティン燗銅壺とセットで実験した時よりもだいぶん時間がかかりました。これは「グリル装置」側よりダコタ式飯盒燗銅壺の火力の問題かな?やっぱり、炉口径もあるのかも…。
ただ、フグヒレやホタルイカの干物は十分焼けましたので、干物を焙るなならこの火力でも十分楽しめます。
【関連動画】
ダコタ式飯盒燗銅壺の製作
https://youtu.be/0P0bJ1WugR0
ダコタ式飯盒燗銅壺の燃焼実験
https://youtu.be/z_ZAY9bTf5k
ダコタ式飯盒燗銅壺の改良〜その1
https://youtu.be/mdnxHe1gBQM
ダコタ式メスティン燗銅壺の紹介
https://youtu.be/dKZl5B229uk
ダコタ式メスティン燗銅壺でソロ飲み会
https://youtu.be/G_zXX_2CXS0
posted by sahitahu at 06:52| Comment(0)
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2022年04月04日
男のロマン「自動回転グリル装置・改」
男のロマン「自動回転グリル装置」を改良して、高さ調節機能を実装しました。
小型化もできて、「ダコタ式メスティン燗銅壺」とも相性バッチリ!!
高さ調節のスライド機構には、G-Funというアルミフレームを使ってみました。ホームセンターダイキ系で売ってる比較的新しいブランドのフレーム…かな?アルミが肉厚のSHというシリーズだと、28oのNシリーズの中に19oのSシリーズを挿入してスライドさせられます。(SHはウェブ販売のみかも?)
【自動回転グリル装置】
https://www.youtube.com/watch?v=qq8zsdHpnR8
【ダコタ式メスティン燗銅壺】
https://youtu.be/15kMOu2Dv6A
小型化もできて、「ダコタ式メスティン燗銅壺」とも相性バッチリ!!
高さ調節のスライド機構には、G-Funというアルミフレームを使ってみました。ホームセンターダイキ系で売ってる比較的新しいブランドのフレーム…かな?アルミが肉厚のSHというシリーズだと、28oのNシリーズの中に19oのSシリーズを挿入してスライドさせられます。(SHはウェブ販売のみかも?)
【自動回転グリル装置】
https://www.youtube.com/watch?v=qq8zsdHpnR8
【ダコタ式メスティン燗銅壺】
https://youtu.be/15kMOu2Dv6A
posted by sahitahu at 21:50| Comment(0)
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2022年03月18日
ダコタ式飯盒燗銅壺の改良〜その1
2月に製作した「ダコタ式飯盒燗銅壺」ですが、エアフローが今一つで炭熾しがうまくいきません。
そんな中、Youtubeへのコメントで吸気口の高さについてアイデアをいただいたので、さっそく改良してみることにしました。
具体的には、従来のダコタ式飯盒燗銅壺は吸気口の方が炉口より高くなってたんですが、炉の高さを調整して吸気口の方が少し低くなるように改良してみました。すると、エアフローが改善して固形燃料で着火させたオガ備長炭が自消火しにくくなりました。
そんな中、Youtubeへのコメントで吸気口の高さについてアイデアをいただいたので、さっそく改良してみることにしました。
具体的には、従来のダコタ式飯盒燗銅壺は吸気口の方が炉口より高くなってたんですが、炉の高さを調整して吸気口の方が少し低くなるように改良してみました。すると、エアフローが改善して固形燃料で着火させたオガ備長炭が自消火しにくくなりました。
posted by sahitahu at 21:53| Comment(0)
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2022年03月06日
チョコレートコーティング装置
先日実戦投入した、男のロマン「自動回転グリル装置」を見た奥様から「私のロマンも作ってほしい」とリクエストをもらったので、タミヤ「楽しい工作」シリーズ第2弾、「チョコレートコーティング装置」を作ってみました。
制作から途中で調整しながらの実戦投入までを動画にしました。
ちなみに…ホンモノはこんな感じ。意外に高速回転ですね。
制作から途中で調整しながらの実戦投入までを動画にしました。
ちなみに…ホンモノはこんな感じ。意外に高速回転ですね。
タグ:自作
posted by sahitahu at 21:42| Comment(0)
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2022年02月26日
飯盒燗銅壺で晩酌?
先日作った飯盒燗銅子を使って晩酌をしてみたのですが…
自作メスティン燗銅壺でいつも使ってるオガ備長炭の固形燃料着火では十分に火を熾せませんでした。
メスティン燗銅壺は炉径9〜10cmでオガ備長炭がちょうど3本縦に並ぶのですが、8cmだとギリギリ入らず2本になってしまいます。そのため隙間が多くなり、着火時に固形燃料の熱が逃げやすく上手く着火しなかった可能性があります。
着火しやすい黒炭を使うか、オガ備長炭を予め別のコンロで十分に熾して入れれば問題ないと思いますが、卓上の飯盒燗銅壺を使ってゼロからオガ備長炭を着火するのはちょっと難しいかもしれません。
自作メスティン燗銅壺でいつも使ってるオガ備長炭の固形燃料着火では十分に火を熾せませんでした。
メスティン燗銅壺は炉径9〜10cmでオガ備長炭がちょうど3本縦に並ぶのですが、8cmだとギリギリ入らず2本になってしまいます。そのため隙間が多くなり、着火時に固形燃料の熱が逃げやすく上手く着火しなかった可能性があります。
着火しやすい黒炭を使うか、オガ備長炭を予め別のコンロで十分に熾して入れれば問題ないと思いますが、卓上の飯盒燗銅壺を使ってゼロからオガ備長炭を着火するのはちょっと難しいかもしれません。
posted by sahitahu at 14:18| Comment(0)
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2022年02月24日
「自動回転グリル装置」withダコタ式燗銅壺で焼き鳥パーティー
先日作った「自動回転グリル装置」を実戦投入。
週末の夕食時に卓上で焼き鳥パーティーをしてみました。(≧∀≦)
卓上でも火の粉が散りにくい「ダコタ式燗銅壺」とコンパクトな「自動回転グリル装置」をパイルダーオーン!
でも、小さな焼き鳥を1本焼くのに約20分…これは改善の余地ありかなー。
【ダコタ式メスティン燗銅壺】
https://www.youtube.com/watch?v=dKZl5B229uk
【自動回転グリル装置】
https://www.youtube.com/watch?v=qq8zsdHpnR8&t=4s
週末の夕食時に卓上で焼き鳥パーティーをしてみました。(≧∀≦)
卓上でも火の粉が散りにくい「ダコタ式燗銅壺」とコンパクトな「自動回転グリル装置」をパイルダーオーン!
でも、小さな焼き鳥を1本焼くのに約20分…これは改善の余地ありかなー。
【ダコタ式メスティン燗銅壺】
https://www.youtube.com/watch?v=dKZl5B229uk
【自動回転グリル装置】
https://www.youtube.com/watch?v=qq8zsdHpnR8&t=4s
posted by sahitahu at 21:50| Comment(0)
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2022年02月23日
自動回転グリル装置
タミヤの「楽しい工作シリーズ」を使って、自作メスティン燗銅壺にジャストフィットな「自動回転グリル装置」を作ってみました。
我ながら、なかなかの出来と自画自賛。
早く実戦投入したい!です。
【使った材料】
楽しい工作シリーズ No.189「 ミニモーター低速ギヤボックス 4速」
楽しい工作シリーズ No.151「単3電池ボックス 2本用スイッチ付」
uxcell リジッドフランジカップリング(φ3o・4個入り):2個使います
セリア ヒノキの棒×3本
M3ローレットねじ×1本
ステンレス長ねじ30cm×2本
蝶ねじ×6個
M3ローレットねじ×1本…串固定用
小釘・小ねじ:適宜
【作り方のポイント】
・ギア比は661.2に設定(回転速度9rpm・トルク1455gf・cm)
・フランジカップリングは、2つをネジでつないで使用します。一方は付属のイモネジでギアに固定し、もう一方はローレットネジを付けて手締めで串を固定できるようにします。
・セリアでゲットした「ヒノキの棒」は幅35o×厚10o×長450mmをちょうど3本使い切りました。
・鶏の丸焼き想定で使ったステンレスの串はダイソーで3本110円のBBQ串の把手をカットしたもの(約28cm)です。
・長ネジはホムセンでゲットした30cm長のものですが、木脚の厚みや蝶ナット固定部の関係で有効幅は25cmくらい。ホムセンで売ってる一般的なサイズ七輪(φ26cmくらい)に乗せる場合は、もう少しネジ部を長くして木部が七輪にかからないようにした方がいいかなーと思います。
【関連動画】
ダコタ式メスティン燗銅壺
https://youtu.be/dKZl5B229uk
我ながら、なかなかの出来と自画自賛。
早く実戦投入したい!です。
【使った材料】
楽しい工作シリーズ No.189「 ミニモーター低速ギヤボックス 4速」
楽しい工作シリーズ No.151「単3電池ボックス 2本用スイッチ付」
uxcell リジッドフランジカップリング(φ3o・4個入り):2個使います
セリア ヒノキの棒×3本
M3ローレットねじ×1本
ステンレス長ねじ30cm×2本
蝶ねじ×6個
M3ローレットねじ×1本…串固定用
小釘・小ねじ:適宜
【作り方のポイント】
・ギア比は661.2に設定(回転速度9rpm・トルク1455gf・cm)
・フランジカップリングは、2つをネジでつないで使用します。一方は付属のイモネジでギアに固定し、もう一方はローレットネジを付けて手締めで串を固定できるようにします。
・セリアでゲットした「ヒノキの棒」は幅35o×厚10o×長450mmをちょうど3本使い切りました。
・鶏の丸焼き想定で使ったステンレスの串はダイソーで3本110円のBBQ串の把手をカットしたもの(約28cm)です。
・長ネジはホムセンでゲットした30cm長のものですが、木脚の厚みや蝶ナット固定部の関係で有効幅は25cmくらい。ホムセンで売ってる一般的なサイズ七輪(φ26cmくらい)に乗せる場合は、もう少しネジ部を長くして木部が七輪にかからないようにした方がいいかなーと思います。
【関連動画】
ダコタ式メスティン燗銅壺
https://youtu.be/dKZl5B229uk
posted by sahitahu at 18:39| Comment(0)
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2022年02月21日
ダイソーのアイデア商品を改良してみました
一人称動画の撮影で、ホントはGoProが欲しかったんですが、高くて手が出ないのでダイソーのアイデア商品を導入。
手持ちのスマホを転用できて(充電もよく保つし)なかなかいいアイデアなのですが、肝心の首掛け強度が弱すぎて、歩いているとずり落ちてしまいます。
そこで、ちょこっとレザクラの端材で改良してみました。
これで大切なスマホも落とさず、いい感じに撮影できそうです。
手持ちのスマホを転用できて(充電もよく保つし)なかなかいいアイデアなのですが、肝心の首掛け強度が弱すぎて、歩いているとずり落ちてしまいます。
そこで、ちょこっとレザクラの端材で改良してみました。
これで大切なスマホも落とさず、いい感じに撮影できそうです。
posted by sahitahu at 20:55| Comment(0)
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2022年02月13日
ダコタ式飯盒燗銅壺(野燗炉)
posted by sahitahu at 22:00| Comment(0)
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2022年02月06日
従来式燗銅壺を実戦投入
ダコタ式燗銅壺(上面吸気)に続いて、従来式燗銅壺(側面吸気)を実戦投入しました。
エアフロー的にはやはりダコタ式より燃焼効率が良いようで湯煎温度も早く上がりましたが、炭の消費も少し早い感じかな。
エアフロー的にはやはりダコタ式より燃焼効率が良いようで湯煎温度も早く上がりましたが、炭の消費も少し早い感じかな。
posted by sahitahu at 20:40| Comment(0)
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2022年02月04日
新発想・ダコタ式燗銅壺を実戦投入
1月に完成した新発想「ダコタ式燗銅壺(メスティン燗銅壺・改)」を実戦投入してみました。
オガ備長炭への着火も順調で、炭火の保ちも良く、美味しいフグヒレ酒を堪能できました。
オガ備長炭への着火も順調で、炭火の保ちも良く、美味しいフグヒレ酒を堪能できました。
posted by sahitahu at 21:10| Comment(0)
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2022年01月27日
ダコタ燗銅壺(自作・燗銅壺Ver.4)の製作〜その1
先日の考察で思い至った「自作・燗銅壺(野燗炉)Ver.4」改め「ダコタ燗銅壺」の製作に入りました。

※箱入り娘の「自作・燗銅壺Ver.2」を「ダコタ燗銅壺」に改造したので、今日の実際の作業は蓋に吸気穴を加工していくところからスタートでしたが、後日見やすいように全ての作業工程をまとめておきます。
まず、加工を終えた材料一覧がこちら。

湯煎槽:ダイソーメスティン3合×1
炉(燃焼室):φ9cm蓋付きステンレス保存容器×1
吸気用配管:水道配管用L字エルボ(呼び寸13A,Rc1/2×Rc1/2)×1,水道管用ニップル(呼び寸13A)×1,水道管用ナット(呼び寸13A)×3
※この他に水道テープ、水道管のネジ部(カット)、シリコンOリング(自作)など。
(1)湯煎槽(メスティン)の穴開け加工
「ダコタ燗銅壺」で穴開け加工が必要なのは蓋のみでメスティン本体への穴開けはありません。炉(燃焼室)にするステンレス容器を挿入する穴、ちろりを挿入して燗を付ける湯煎穴、そして炉の吸気口のパイプを出す穴の3つです。
ステンレス容器の挿入部と湯煎穴は口径が非常に大きいので、ニブリングツールという道具で円形に喰い切りって穴を開けて、切り口をヤスリで整えます。

吸気用の配管は水道用の金属管(13A)を使いますので、通す穴はφ21〜22mm。こちらの加工にはステップドリルを使いました。
初めに、φ2〜3mmの細ドリルで中心を決めます。ドリルの先端にタップドリルオイルを塗ってから低速回転でゆっくり押し当てれば、それほど力を掛けなくても開口します。

その後、先端をステップドリルに付け替えて、一つ口径を広げる度にタップドリルオイルを補充しながら開口していきます。

穴を開け終わったところ。

(2)炉(ステンレス容器)の加工
メスティン蓋と同様にステンレス容器の側面にもφ22mmの穴を開けます。ステンレスはアルミより格段に硬くて作業が難航したため、写真を撮る余裕がありませんでしたので割愛します。

また、ステンレス容器をメスティンの中に水没させたときに底を少し浮かせておきたいので、ステンレス容器の底にスペーサとしてM4のステンレス袋ナットを銀ロウでロウ付けして脚にします。

(3)吸気用配管の工作
炉にするステンレス容器内の出っ張りをできるだけ小さくするため、L字のエルボーを固定するためのオスネジを作ります。適当な長さの配管のネジ部分をパイプカッターでグリグリカットして、切り口のバリをヤスリで整えます。

バリが取れたら、ナットを根元までねじ込みます。

ステンレス容器をメスティン蓋に通してから、吸気口の配管を取り付けていきます。

先ほどのオスネジを挿入して、ナットと壁面の間に細く折った水道テープをグルッと一周押し込みます。水道テープの耐熱温度は一般に260℃と言われおり、日常的に手に入る樹脂系の防水材でこれ以上の耐熱温度のものは恐らくないと思います(アンティーク品の燗銅壺野水漏れ修理によく使われているスーパーXでも耐熱温度は100℃)。使用箇所はロストル(火皿)の下側で炭が直接接触しない場所で、外部は湯煎槽に水没しているので、空焚きさえしなければ耐えられるのではないかと思います。(自己責任)

表に出たネジ部分にも水道テープを巻いておきます。

この状態で、内側のオスネジを軽く押さえながらエルボを思いっきり締め込むと、ステンレス容器とナットが密着し、隙間に挟んだ水道テープで防水されます。

あとは、エルボの口をニップルで延長してメスティン蓋の表に出し、蓋の高さを調整して表裏からナットで固定します。

(4)完成図と漏水チェック
こちらが完成図です。炉の横に吸気口の穴がコンニチワ。

この状態でメスティンに水を張って一晩放置して漏水しないかをチェック。

翌朝…ちゃんと防水できていたようです。

ということで、週末は燃焼実験します。


※箱入り娘の「自作・燗銅壺Ver.2」を「ダコタ燗銅壺」に改造したので、今日の実際の作業は蓋に吸気穴を加工していくところからスタートでしたが、後日見やすいように全ての作業工程をまとめておきます。
まず、加工を終えた材料一覧がこちら。

湯煎槽:ダイソーメスティン3合×1
炉(燃焼室):φ9cm蓋付きステンレス保存容器×1
吸気用配管:水道配管用L字エルボ(呼び寸13A,Rc1/2×Rc1/2)×1,水道管用ニップル(呼び寸13A)×1,水道管用ナット(呼び寸13A)×3
※この他に水道テープ、水道管のネジ部(カット)、シリコンOリング(自作)など。
(1)湯煎槽(メスティン)の穴開け加工
「ダコタ燗銅壺」で穴開け加工が必要なのは蓋のみでメスティン本体への穴開けはありません。炉(燃焼室)にするステンレス容器を挿入する穴、ちろりを挿入して燗を付ける湯煎穴、そして炉の吸気口のパイプを出す穴の3つです。
ステンレス容器の挿入部と湯煎穴は口径が非常に大きいので、ニブリングツールという道具で円形に喰い切りって穴を開けて、切り口をヤスリで整えます。

吸気用の配管は水道用の金属管(13A)を使いますので、通す穴はφ21〜22mm。こちらの加工にはステップドリルを使いました。
初めに、φ2〜3mmの細ドリルで中心を決めます。ドリルの先端にタップドリルオイルを塗ってから低速回転でゆっくり押し当てれば、それほど力を掛けなくても開口します。

その後、先端をステップドリルに付け替えて、一つ口径を広げる度にタップドリルオイルを補充しながら開口していきます。

穴を開け終わったところ。

(2)炉(ステンレス容器)の加工
メスティン蓋と同様にステンレス容器の側面にもφ22mmの穴を開けます。ステンレスはアルミより格段に硬くて作業が難航したため、写真を撮る余裕がありませんでしたので割愛します。

また、ステンレス容器をメスティンの中に水没させたときに底を少し浮かせておきたいので、ステンレス容器の底にスペーサとしてM4のステンレス袋ナットを銀ロウでロウ付けして脚にします。


(3)吸気用配管の工作
炉にするステンレス容器内の出っ張りをできるだけ小さくするため、L字のエルボーを固定するためのオスネジを作ります。適当な長さの配管のネジ部分をパイプカッターでグリグリカットして、切り口のバリをヤスリで整えます。


バリが取れたら、ナットを根元までねじ込みます。


ステンレス容器をメスティン蓋に通してから、吸気口の配管を取り付けていきます。

先ほどのオスネジを挿入して、ナットと壁面の間に細く折った水道テープをグルッと一周押し込みます。水道テープの耐熱温度は一般に260℃と言われおり、日常的に手に入る樹脂系の防水材でこれ以上の耐熱温度のものは恐らくないと思います(アンティーク品の燗銅壺野水漏れ修理によく使われているスーパーXでも耐熱温度は100℃)。使用箇所はロストル(火皿)の下側で炭が直接接触しない場所で、外部は湯煎槽に水没しているので、空焚きさえしなければ耐えられるのではないかと思います。(自己責任)


表に出たネジ部分にも水道テープを巻いておきます。

この状態で、内側のオスネジを軽く押さえながらエルボを思いっきり締め込むと、ステンレス容器とナットが密着し、隙間に挟んだ水道テープで防水されます。

あとは、エルボの口をニップルで延長してメスティン蓋の表に出し、蓋の高さを調整して表裏からナットで固定します。

(4)完成図と漏水チェック
こちらが完成図です。炉の横に吸気口の穴がコンニチワ。

この状態でメスティンに水を張って一晩放置して漏水しないかをチェック。

翌朝…ちゃんと防水できていたようです。

ということで、週末は燃焼実験します。
posted by sahitahu at 06:27| Comment(3)
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2022年01月26日
ちろりの蓋〜その後
先日、檜材の端材で作ったちろりの蓋ですが、熱燗の湯気に当たって反り返ってしまいました。

昔の鍋蓋の把手が棒状なのは、こういう「そり」を防ぐ目的もあったのかな?ということで、接着したぽっちを削って上から檜の棒材を接着&釘打ちしてみました。

これでそらなくなればいいのですが…。

昔の鍋蓋の把手が棒状なのは、こういう「そり」を防ぐ目的もあったのかな?ということで、接着したぽっちを削って上から檜の棒材を接着&釘打ちしてみました。

これでそらなくなればいいのですが…。
posted by sahitahu at 21:51| Comment(0)
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2022年01月25日
燗銅壺考察〜その1
去年の12月から製作を始めた自作の「燗銅壺(野燗炉)」ですが、この辺で一度考察してみたいと思います。
そもそも、「燗銅壺(野燗炉)」とは…
小さな炭炉で湯煎を温めて熱燗をつけながら、炉の火で肴も炙れちゃう日本古来の携帯アウトドアグッズ。アイテム名としては「野燗炉」の方が雅やかで用途を的確に表せていると思いますが、個人的には「燗銅壺」の方が古代の風情でカッコいいな〜と。(*´∀`)
ネットオークションを見ていると、「燗銅壺(野燗炉)」とほぼ同じ構造のもので「野風炉」というのもありますが、こちらは酒燗器ではなく茶道で使う道具のようです。燗銅壺(野燗炉)は方形の直線的なデザインが多いのに対して「野風炉」は曲線を多用した急須に近い形状をしています。また、同じ酒燗器でも「燗銅壺(野燗炉)」は携帯して屋外や卓上で使えるもので、囲炉裏や火鉢にセットして使う据え置き型の湯煎槽は「銅壺」というみたいです。
昨今のソロキャンプブームも相まって、密かなブームが来ている模様。アンティーク品をリペアして愛用されている方が多い一方、「現代版・燗銅壺(野燗炉)」として紹介されている製品も多々あります。ただ私の主観では「それは燗銅壺(野燗炉)ではないでしょ」と思われるモノもありますので、ここで私なりの「燗銅壺(野燗炉)」の定義を明確にしておきたいと思います。
(1)熱燗用の酒器を湯煎で温められる。
(2)湯煎加熱用の炉は上部に開口部を有し、火を直接使った加熱調理(炙る・焼くなど)も出来る。
(3)湯煎槽の中に炉があり、使用中の本体表面温度は100℃を超えない。(屋内卓上利用が可能)
(4)炉の下部には吸気用の焚き口が設けられているのがベターだが必須ではない。
(5)「燗銅壺」だが、材質は「銅」でなくてもよい。
以上を図にするとこんな感じ。

熱燗をつけながら肴を加熱調理するという目的では同じですが、以下のように、たき火台、BBQコンロ、七輪などの火の中(あるいは上)に湯煎槽を設置したもの(例:笑'sのB-6君熱燗グリルなど)、固形燃料等で下から湯煎槽を加熱するもの(例:卓上湯豆腐セットなど)などは私の中では「燗銅壺」に含みません。

燗銅壺の自作について調べてみますと、銅やステンレスの板材をロウ付け・溶接して本格的な燗銅壺を作っておられる強者もいらっしゃいますが、定番はアルマイトの兵式飯盒を加工して作った「飯盒野燗炉」。調べた中では、飯盒を使った例でも構造が2種類ありました。1つは飯盒を湯煎槽として穴のないステンレス容器を炉にして浮かべ、空きスペースに酒器をいれて温めるa)タイプ。もう1つは、飯盒には水を入れず、通気のためにパンチングしたステンレス容器を炉にして、その横に水を入れた穴のないステンレス容器を湯煎槽として並べて入れるb)タイプ。

私の中ではa)タイプは「燗銅壺(野燗炉)」ですが、b)タイプは「熱燗グリル」。火加減にもよりますが、恐らくb)タイプの構造だと飯盒の壁面はかなりの高温になっていて、ちょっと触れれば火傷・焦げ必至で屋内利用は難しいでしょう。
そんなことで、私の最初の自作・燗銅壺は、まさしくa)タイプの飯盒野燗炉のメスティン版。(あ、メスティンも洋式飯盒か?)メスティンの蓋にステンレス容器を通す穴と酒器を通す穴を加工し、メスティンに水を張って湯煎槽として、湯煎槽の中にステンレス容器(炉)を浮かべた形になります。炉の吸気口は設けていません。

2つ作ってましてφ10cmステンレス容器を使った本体のみのVer.1と、φ9cmにダウンサイジングして檜の収納箱を付けたVer.2があります。

このタイプのメリットはメスティンの蓋のみ加工すれば良く、構造が簡単で作りやすいこと。デメリットは、炉の中に空気を導入する吸気口がないので、炉の中では屋内使用で必須の白炭を着火しづらいこと、そして火力が上がりにくいことがあります。
そこで、一念発起して作ったのが、横向きに吸気口を貫通させたVer.3。まさに「燗銅壺(野燗炉)」というべき王道の構造です。

このタイプのメリットは、吸気のおかげで火力が強いこと、固形燃料などを併用すれば白炭も十分着火出来る事など、古来の燗銅壺に準じる機能・性能が挙げられます。逆にデメリットは製作の難易度。まず、炉に使うステンレス容器に大口径の穴を空けるのがかなり大変。そして、炉に空気を取り込む吸気口は、熱水に近くなる湯煎槽の中を通して外部に出す必要があり、しっかり位置決めした上で、貫通部は耐熱性のある材料で防水処理する必要があること。
さらにもう一つ、これは私個人のデメリットですが、メスティンの側面に吸気口の出っ張りが出来てしまったので、せっかく作った檜の収納箱が使えない…これは悲しい。
ということで、実は、側面通気口のVer.3より加工が簡単で、かつ収納箱も活用できる第2案、Ver.4を計画中です。その概略図がこちら。

炉にするステンレス容器の下部側面に吸気用の横穴を開けるのは同じですが、通気パイプを90度曲げてメスティンの上面(蓋)に穴を開けて煙突のように通してやるモデルです。これだとメスティン側は蓋のみの加工で済むので位置合わせがしやすく、メスティン本体には穴がないので水漏れの心配もなし。ただ、この形で自作・燗銅壺を製作した例は見かけられず、図のような思い通りのエアフローになるのかも分からなかったので製作を躊躇してたのですが、ここに来て有力な情報を得ました。
『ダコタファイアホール』(またはdakota fire pit)というアメリカ原住民のたき火のやり方があるそうでです。地面に大小の縦穴を二つ掘り、トンネルで繋いだ構造で、大きい方が焚き火台、小さい方が吸気口になるのだとか。断面だけ見たら、まさに私の第2案のアイデアと同じ形。Ver.4は「ダコタ燗銅壺」と名付けよう。(爆)

なお、『ダコタファイアホール』の説明では、「燃焼室で上昇気流が起きると、吸気口側から空気が引っ張られて、細いドラフト内で強められた気流が火源に当たって燃焼効率を上げる」って書いてあるんですよね。従来のように、底に仕込んだ固形燃料で炭に着火する事を考えた場合、固形燃料が燃えているうちは上記の構造で良さそうですが、炭の燃焼に移った後は以下のように炭の位置が低い方が燃焼室の中で上昇気流を生みやすいのかも?

これは実際にやってみるしかあるまいて…ということで、色々準備中です。
ということで、本日はここまで。(つづく)
そもそも、「燗銅壺(野燗炉)」とは…
小さな炭炉で湯煎を温めて熱燗をつけながら、炉の火で肴も炙れちゃう日本古来の携帯アウトドアグッズ。アイテム名としては「野燗炉」の方が雅やかで用途を的確に表せていると思いますが、個人的には「燗銅壺」の方が古代の風情でカッコいいな〜と。(*´∀`)
ネットオークションを見ていると、「燗銅壺(野燗炉)」とほぼ同じ構造のもので「野風炉」というのもありますが、こちらは酒燗器ではなく茶道で使う道具のようです。燗銅壺(野燗炉)は方形の直線的なデザインが多いのに対して「野風炉」は曲線を多用した急須に近い形状をしています。また、同じ酒燗器でも「燗銅壺(野燗炉)」は携帯して屋外や卓上で使えるもので、囲炉裏や火鉢にセットして使う据え置き型の湯煎槽は「銅壺」というみたいです。
昨今のソロキャンプブームも相まって、密かなブームが来ている模様。アンティーク品をリペアして愛用されている方が多い一方、「現代版・燗銅壺(野燗炉)」として紹介されている製品も多々あります。ただ私の主観では「それは燗銅壺(野燗炉)ではないでしょ」と思われるモノもありますので、ここで私なりの「燗銅壺(野燗炉)」の定義を明確にしておきたいと思います。
(1)熱燗用の酒器を湯煎で温められる。
(2)湯煎加熱用の炉は上部に開口部を有し、火を直接使った加熱調理(炙る・焼くなど)も出来る。
(3)湯煎槽の中に炉があり、使用中の本体表面温度は100℃を超えない。(屋内卓上利用が可能)
(4)炉の下部には吸気用の焚き口が設けられているのがベターだが必須ではない。
(5)「燗銅壺」だが、材質は「銅」でなくてもよい。
以上を図にするとこんな感じ。

熱燗をつけながら肴を加熱調理するという目的では同じですが、以下のように、たき火台、BBQコンロ、七輪などの火の中(あるいは上)に湯煎槽を設置したもの(例:笑'sのB-6君熱燗グリルなど)、固形燃料等で下から湯煎槽を加熱するもの(例:卓上湯豆腐セットなど)などは私の中では「燗銅壺」に含みません。


燗銅壺の自作について調べてみますと、銅やステンレスの板材をロウ付け・溶接して本格的な燗銅壺を作っておられる強者もいらっしゃいますが、定番はアルマイトの兵式飯盒を加工して作った「飯盒野燗炉」。調べた中では、飯盒を使った例でも構造が2種類ありました。1つは飯盒を湯煎槽として穴のないステンレス容器を炉にして浮かべ、空きスペースに酒器をいれて温めるa)タイプ。もう1つは、飯盒には水を入れず、通気のためにパンチングしたステンレス容器を炉にして、その横に水を入れた穴のないステンレス容器を湯煎槽として並べて入れるb)タイプ。


私の中ではa)タイプは「燗銅壺(野燗炉)」ですが、b)タイプは「熱燗グリル」。火加減にもよりますが、恐らくb)タイプの構造だと飯盒の壁面はかなりの高温になっていて、ちょっと触れれば火傷・焦げ必至で屋内利用は難しいでしょう。
そんなことで、私の最初の自作・燗銅壺は、まさしくa)タイプの飯盒野燗炉のメスティン版。(あ、メスティンも洋式飯盒か?)メスティンの蓋にステンレス容器を通す穴と酒器を通す穴を加工し、メスティンに水を張って湯煎槽として、湯煎槽の中にステンレス容器(炉)を浮かべた形になります。炉の吸気口は設けていません。

2つ作ってましてφ10cmステンレス容器を使った本体のみのVer.1と、φ9cmにダウンサイジングして檜の収納箱を付けたVer.2があります。


このタイプのメリットはメスティンの蓋のみ加工すれば良く、構造が簡単で作りやすいこと。デメリットは、炉の中に空気を導入する吸気口がないので、炉の中では屋内使用で必須の白炭を着火しづらいこと、そして火力が上がりにくいことがあります。
そこで、一念発起して作ったのが、横向きに吸気口を貫通させたVer.3。まさに「燗銅壺(野燗炉)」というべき王道の構造です。


このタイプのメリットは、吸気のおかげで火力が強いこと、固形燃料などを併用すれば白炭も十分着火出来る事など、古来の燗銅壺に準じる機能・性能が挙げられます。逆にデメリットは製作の難易度。まず、炉に使うステンレス容器に大口径の穴を空けるのがかなり大変。そして、炉に空気を取り込む吸気口は、熱水に近くなる湯煎槽の中を通して外部に出す必要があり、しっかり位置決めした上で、貫通部は耐熱性のある材料で防水処理する必要があること。
さらにもう一つ、これは私個人のデメリットですが、メスティンの側面に吸気口の出っ張りが出来てしまったので、せっかく作った檜の収納箱が使えない…これは悲しい。
ということで、実は、側面通気口のVer.3より加工が簡単で、かつ収納箱も活用できる第2案、Ver.4を計画中です。その概略図がこちら。

炉にするステンレス容器の下部側面に吸気用の横穴を開けるのは同じですが、通気パイプを90度曲げてメスティンの上面(蓋)に穴を開けて煙突のように通してやるモデルです。これだとメスティン側は蓋のみの加工で済むので位置合わせがしやすく、メスティン本体には穴がないので水漏れの心配もなし。ただ、この形で自作・燗銅壺を製作した例は見かけられず、図のような思い通りのエアフローになるのかも分からなかったので製作を躊躇してたのですが、ここに来て有力な情報を得ました。
『ダコタファイアホール』(またはdakota fire pit)というアメリカ原住民のたき火のやり方があるそうでです。地面に大小の縦穴を二つ掘り、トンネルで繋いだ構造で、大きい方が焚き火台、小さい方が吸気口になるのだとか。断面だけ見たら、まさに私の第2案のアイデアと同じ形。Ver.4は「ダコタ燗銅壺」と名付けよう。(爆)

なお、『ダコタファイアホール』の説明では、「燃焼室で上昇気流が起きると、吸気口側から空気が引っ張られて、細いドラフト内で強められた気流が火源に当たって燃焼効率を上げる」って書いてあるんですよね。従来のように、底に仕込んだ固形燃料で炭に着火する事を考えた場合、固形燃料が燃えているうちは上記の構造で良さそうですが、炭の燃焼に移った後は以下のように炭の位置が低い方が燃焼室の中で上昇気流を生みやすいのかも?

これは実際にやってみるしかあるまいて…ということで、色々準備中です。
ということで、本日はここまで。(つづく)
posted by sahitahu at 18:57| Comment(0)
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2022年01月23日
燗銅壺(野燗炉)の自作〜その9
「燗銅壺(野燗炉)の自作〜その5」で紹介した自作・燗銅壺Ver.2ですが、屋外BBQ用の成型炭なら確実に着火して使えますが、屋内使用を想定して白炭をで使用実験を繰り返してみると、着火に失敗することがしばしば…。また、シェラカップを載せても今ひとつ火力不足なので、思い切って焚き口(吸気口)を付けて王道の「燗銅壺(野燗炉)Ver.3」を作ってみることにしました。
型紙で穴位置を念入りに確認し、穴はステップドリルで開けました。
ドリルの回転速度は極力遅くして、タップオイルを塗り直しながら掘り進めます。アルマイトのメスティンは柔らかくてすぐに穴が開きましたが、ステンレス容器の方は難儀しました。少しでも当たる速度が速いと煙が出るし、遅過ぎると引っかかって止まるし…。(※作業難航で油まみれになってたので、写真がありません)

それでも、何とか開けて準備したのがこちら。
今回は、Ver.2完成後遊休状態だったVer.1(φ100mmのステンレス容器を炉にした初期モデル)を改造していきます。

燗銅壺は湯煎槽の中に炭を入れる炉が入っているので、吸気口は水が漏れないようにしないといけません。また、火の回りで使うので耐熱性も必要です。そこで、今回は水道用の金属パイプを使って炉から吸気口を伸ばすことにしました。
金属パイプだけでは水がダダ漏れなので、止水のための工夫をします。
まず、ニップルのネジ山に水道管用のPTFEテープを巻き、ナットを1つ根元まで締め込みます。これは普通の水道管と同じ。この状態で、ステンレス容器の外側からニップルを差し込んで、内側にもう一つナットを付けて軽く締めます。(2つのナットで容器を挟む)

そして、ここからが漏水防止の一工夫。内側のナットの隙間に細長く折った水道テープをピンセットでぐるっと一周押し込んでから…

外側のナットを思いっきり締め上げます。このとき、内側のナットがクルクル回ると挟んだ水道テープがよれちゃうので、回らないように軽く抑えます。
(※メスティン蓋の穴は胴部のサイズに合わせていて、口部の折り返しが通りませんので、ニップルを固定する前に蓋は通しておきます)

もともと円形の壁面ですが、ナットで挟んでを思いっきり締め上げると容器壁面が変形してこのようにピッタリとナットに沿うようになります。それでも多少の隙間はあるのですが、隙間に仕込んだ水道テープが隙間を埋めて止水してくれます。

アンティークの燗銅壺でも吸気口付近のロウ付けが劣化して漏水するケースが多いみたいですが、DIYではスーパーX(耐熱温度120℃)を隙間に染みこませるなどして補修されてるようです。この水道テープの耐熱温度は260℃あるのでスーパーXより高熱に耐えるハズ…。まあ、吸気経路は炎が直接当たるわけではなく、かつ水没させて(水冷で)使う場所なのでこれくらいの耐熱温度があれば何とかなるのかな…と。
対して、メスティントの接合部はこんな感じ。炉の底は袋ナットをロウ付けして脚を付けているので少し浮いています。

メスティン側は炉側ほど高温にはならない場所なので普通のゴムOリングでもいいかなーと思ったんですが、念のため100均のシリコン鍋蓋(耐熱温度220℃)から切り出したOリングを使いました。2つのリングを壁面の表裏に咬ませて、手締めするだけでも止水できました。(※ネジ山へのテープ巻きは必要です)手締めなので、使用後に簡単に炉を外してメンテナンスすることも出来ます。

そして、完成図。新たにメスティンの壁面に吸気口がコンニチワ。

この状態でメスティンに水を入れて1時間くらい放置してみましたが、炉側も湯煎槽側も漏水はありませんでしたので、試運転に移ります。炉の底に固形燃料を仕込んで火皿を入れ、その上に炭を載せます。そして点火式!固形燃料の着火は吸気口からこの通り。(これがやってみたかった)

最初は固形燃料が炎を上げて燃え、20〜30分で炭の燃焼に移ります。

順調に炭の燃焼に移ったので、シェラカップに水を入れて掛けてみます。

15分くらいでコトコトと沸騰する音が聞こえてきたので、サーモカメラで測ってみると湯温もメスティンの天板も75℃くらい。Ver.2では熱いけど触れるくらいの温度でしたけど、これはもう熱くて触れません。火力は大幅に良くなった感じですね。

7〜8cmくらいの成型備長炭小片2かけで2時間以上は燃焼してましたので、燃費もかなり良い感じ。
型紙で穴位置を念入りに確認し、穴はステップドリルで開けました。
ドリルの回転速度は極力遅くして、タップオイルを塗り直しながら掘り進めます。アルマイトのメスティンは柔らかくてすぐに穴が開きましたが、ステンレス容器の方は難儀しました。少しでも当たる速度が速いと煙が出るし、遅過ぎると引っかかって止まるし…。(※作業難航で油まみれになってたので、写真がありません)

それでも、何とか開けて準備したのがこちら。
今回は、Ver.2完成後遊休状態だったVer.1(φ100mmのステンレス容器を炉にした初期モデル)を改造していきます。


燗銅壺は湯煎槽の中に炭を入れる炉が入っているので、吸気口は水が漏れないようにしないといけません。また、火の回りで使うので耐熱性も必要です。そこで、今回は水道用の金属パイプを使って炉から吸気口を伸ばすことにしました。
金属パイプだけでは水がダダ漏れなので、止水のための工夫をします。
まず、ニップルのネジ山に水道管用のPTFEテープを巻き、ナットを1つ根元まで締め込みます。これは普通の水道管と同じ。この状態で、ステンレス容器の外側からニップルを差し込んで、内側にもう一つナットを付けて軽く締めます。(2つのナットで容器を挟む)

そして、ここからが漏水防止の一工夫。内側のナットの隙間に細長く折った水道テープをピンセットでぐるっと一周押し込んでから…

外側のナットを思いっきり締め上げます。このとき、内側のナットがクルクル回ると挟んだ水道テープがよれちゃうので、回らないように軽く抑えます。
(※メスティン蓋の穴は胴部のサイズに合わせていて、口部の折り返しが通りませんので、ニップルを固定する前に蓋は通しておきます)

もともと円形の壁面ですが、ナットで挟んでを思いっきり締め上げると容器壁面が変形してこのようにピッタリとナットに沿うようになります。それでも多少の隙間はあるのですが、隙間に仕込んだ水道テープが隙間を埋めて止水してくれます。

アンティークの燗銅壺でも吸気口付近のロウ付けが劣化して漏水するケースが多いみたいですが、DIYではスーパーX(耐熱温度120℃)を隙間に染みこませるなどして補修されてるようです。この水道テープの耐熱温度は260℃あるのでスーパーXより高熱に耐えるハズ…。まあ、吸気経路は炎が直接当たるわけではなく、かつ水没させて(水冷で)使う場所なのでこれくらいの耐熱温度があれば何とかなるのかな…と。
対して、メスティントの接合部はこんな感じ。炉の底は袋ナットをロウ付けして脚を付けているので少し浮いています。

メスティン側は炉側ほど高温にはならない場所なので普通のゴムOリングでもいいかなーと思ったんですが、念のため100均のシリコン鍋蓋(耐熱温度220℃)から切り出したOリングを使いました。2つのリングを壁面の表裏に咬ませて、手締めするだけでも止水できました。(※ネジ山へのテープ巻きは必要です)手締めなので、使用後に簡単に炉を外してメンテナンスすることも出来ます。


そして、完成図。新たにメスティンの壁面に吸気口がコンニチワ。

この状態でメスティンに水を入れて1時間くらい放置してみましたが、炉側も湯煎槽側も漏水はありませんでしたので、試運転に移ります。炉の底に固形燃料を仕込んで火皿を入れ、その上に炭を載せます。そして点火式!固形燃料の着火は吸気口からこの通り。(これがやってみたかった)


最初は固形燃料が炎を上げて燃え、20〜30分で炭の燃焼に移ります。


順調に炭の燃焼に移ったので、シェラカップに水を入れて掛けてみます。

15分くらいでコトコトと沸騰する音が聞こえてきたので、サーモカメラで測ってみると湯温もメスティンの天板も75℃くらい。Ver.2では熱いけど触れるくらいの温度でしたけど、これはもう熱くて触れません。火力は大幅に良くなった感じですね。

7〜8cmくらいの成型備長炭小片2かけで2時間以上は燃焼してましたので、燃費もかなり良い感じ。
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2022年01月22日
ロウ付けにチャレンジ!
思うところがありまして、金属溶接の一種(?)ロウ付けにチャレンジすることにしました。
あらかじめ、youtubeのHowTo動画で色々見てみると、ステンレスのロウ付けでは「銀ロウ」を使うのが一般的。ロウ付けは酸化防止のフラックスを塗っておいて、バーナーをあててフラックスの水分が飛んで固化し、さらに固形分が融解したところで、ロウ材を当てるとロウ材が溶けて濡れるように広がる感じ。
やり方としては、
(1)くっつけたい部品同士を接触させた状態で、接合部にフラックスを塗って直接ロウ材を当ててくっつける方法
(2)部品(小)に予めロウ材を付けてから、もう一方の部品(大)の接合部にフラックスを塗って接触させながら加熱して、一方の部品に付けておたロウ材を溶かしてくっつける方法
(3)(2)の逆の付け方。
(4)両方の部品にそれぞれ予めロウ材を付けておいて、再加熱してくっつける方法
(4)はレザークラフトの接着なんかでもよくやる方法ですけど、ロウ付けとしては(1)か(2)あたりが王道みたい。
と、ある程度イメトレも出来たところで、ホームセンターで「銀ロウ」のセットとライター式のガストーチを買ってきて、100均のステンレスボウルの裏に、ステンレスのナットで練習してたんですが…

まあ、これが全然上手くいかないのです。

こういうときは、詳しい人に聞いてみよう!ということで、facebookのDIYグループで質問してみたところ、ガストーチの熱量が不足していて上手く加熱できていない可能性が高いとのこと。そこで、奥様が料理で使ってる年代物のガスバーナーを借りてきました。

(1)のパターン。ちゃんと付いてますが、ロウ材が一部ダンゴになってしまいました。

(2)のパターン。なかなか良い具合ではないかね?

(3)のパターン。これも悪くない。そして、ナット(M4)より板の方がロウ材を塗りやすいかも?

(3)のパターンで、ナットより接合面の小さいスペーサーでチャレンジ。これも良い感じ。

ということで、結構簡単にロウ付けできるようになりました。
さて、これで何がやりたかったかといいますと、自作・燗銅壺の炉に使ってるステンレス容器の底にステンレスの袋ナットで足を付けて浮かしたかったんです。以前は、蒸し網とかケースファンガードを底に敷いて浮かしてたんですけど、錆びたり、ずれやすかったりしてイマイチだったんですよね。これなら錆びにくいし、かっちり固定されて一定の高さを保持できます。

あらかじめ、youtubeのHowTo動画で色々見てみると、ステンレスのロウ付けでは「銀ロウ」を使うのが一般的。ロウ付けは酸化防止のフラックスを塗っておいて、バーナーをあててフラックスの水分が飛んで固化し、さらに固形分が融解したところで、ロウ材を当てるとロウ材が溶けて濡れるように広がる感じ。
やり方としては、
(1)くっつけたい部品同士を接触させた状態で、接合部にフラックスを塗って直接ロウ材を当ててくっつける方法
(2)部品(小)に予めロウ材を付けてから、もう一方の部品(大)の接合部にフラックスを塗って接触させながら加熱して、一方の部品に付けておたロウ材を溶かしてくっつける方法
(3)(2)の逆の付け方。
(4)両方の部品にそれぞれ予めロウ材を付けておいて、再加熱してくっつける方法
(4)はレザークラフトの接着なんかでもよくやる方法ですけど、ロウ付けとしては(1)か(2)あたりが王道みたい。
と、ある程度イメトレも出来たところで、ホームセンターで「銀ロウ」のセットとライター式のガストーチを買ってきて、100均のステンレスボウルの裏に、ステンレスのナットで練習してたんですが…

まあ、これが全然上手くいかないのです。

こういうときは、詳しい人に聞いてみよう!ということで、facebookのDIYグループで質問してみたところ、ガストーチの熱量が不足していて上手く加熱できていない可能性が高いとのこと。そこで、奥様が料理で使ってる年代物のガスバーナーを借りてきました。

(1)のパターン。ちゃんと付いてますが、ロウ材が一部ダンゴになってしまいました。

(2)のパターン。なかなか良い具合ではないかね?

(3)のパターン。これも悪くない。そして、ナット(M4)より板の方がロウ材を塗りやすいかも?

(3)のパターンで、ナットより接合面の小さいスペーサーでチャレンジ。これも良い感じ。

ということで、結構簡単にロウ付けできるようになりました。
さて、これで何がやりたかったかといいますと、自作・燗銅壺の炉に使ってるステンレス容器の底にステンレスの袋ナットで足を付けて浮かしたかったんです。以前は、蒸し網とかケースファンガードを底に敷いて浮かしてたんですけど、錆びたり、ずれやすかったりしてイマイチだったんですよね。これなら錆びにくいし、かっちり固定されて一定の高さを保持できます。

posted by sahitahu at 19:35| Comment(0)
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2022年01月16日
ちろりの蓋
昨年12/20の記事で、スノーピークのマグ用リッドが、1合ちろりにシンデレラフィットと紹介したんですが、見た目が今ひとつ味気ない…

ということで、檜の端材で蓋を作ってみました。
こういった加工はホントはテーブルルーターでやるんだろうけど、ウチはルーター用テーブルがないので、ホールソーを転用してやってみることにしました。

内径分を残して半分くらいの深さまで彫り込んだら…

刃を広げて一回り外を同じように彫り込んでいきます。

2回彫り込んで、3回目は反対まで貫通させて抜きました。抜いた円盤の中央にはφ8mmの穴が開くので、M8ネジを通して固定し、それを軸に電動ドリルに固定して回しながらペーパーをかけて形を整えます。(写真撮り忘れ)
形が整ったらネジを外し、φ8mmの木棒を差し込んで接着、乾燥したら、底側の出っ張り部分をペーパーで削って面一にします。

スッピンのままだと、ちょっと白々しいので…

荏油でオイルフィニッシュ。ちょっと子どもっぽいデザインになってしまいましたが、シリコンのリッドよりはいい感じかな。



ということで、檜の端材で蓋を作ってみました。
こういった加工はホントはテーブルルーターでやるんだろうけど、ウチはルーター用テーブルがないので、ホールソーを転用してやってみることにしました。

内径分を残して半分くらいの深さまで彫り込んだら…

刃を広げて一回り外を同じように彫り込んでいきます。

2回彫り込んで、3回目は反対まで貫通させて抜きました。抜いた円盤の中央にはφ8mmの穴が開くので、M8ネジを通して固定し、それを軸に電動ドリルに固定して回しながらペーパーをかけて形を整えます。(写真撮り忘れ)
形が整ったらネジを外し、φ8mmの木棒を差し込んで接着、乾燥したら、底側の出っ張り部分をペーパーで削って面一にします。


スッピンのままだと、ちょっと白々しいので…

荏油でオイルフィニッシュ。ちょっと子どもっぽいデザインになってしまいましたが、シリコンのリッドよりはいい感じかな。

posted by sahitahu at 10:20| Comment(0)
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2022年01月15日
燗銅壺(野燗炉)の自作〜その8
今日は屋外で実験です。
年末にBBQ用の「かんたん着火炭」という黒炭の集成炭を屋内で焚いたら臭いがすごかったので、「成型備長炭」という白炭?を買ってみました。ちくわのような中空の棒状になっていて、炭同士を当てると「キンキン」とガラス質な音がしますので、「かんたん着火炭」やマングローブのBBQ炭とは明らかに違いそうです。(期待大)

備長炭に代表される白炭は着火するのが難しいとの情報を得ていたので、炉の方も火皿を一工夫。炭の下に固形燃料を入れて着火できるようにしてみました。

1回目、欲張って成型備長炭を3本入れたら、固形燃料だけ燃え尽きて炭に火が付きませんでした。

2回目は、炭を一本減らして、空気が通れる隙間を作ってみたところ、

固形燃料が燃え尽きた後、炭の尻に火が着いているのを確認できました。臭いを嗅いでみたら、固形燃料のパラフィン臭がしましたが、炭自体は確かに無臭に近い感じ。これは良い感じ。

この炉は空気の取り込み口がないので、火が付いた方を上に並べ直し、何もしないのは勿体ないので、炉の上には水を入れたシェラカップを置いてみました。(五徳で隙間は付けてます)

結果、炭は1時間半くらいで燃え尽きました。一番熱い頃合いで、湯煎は10秒も指を浸していられない程度(45〜50℃くらい?)に熱くなってましたが、シェラカップに入れた水はちょうどいい風呂加減(40〜42℃くらい?)程度。おでんの保温くらいは出来そうですが、グツグツと加熱調理できるほどの火力はなさそうでした。やっぱり、焚き口がないと、火力が上がらないのかな〜。
【余談】
今回、メスティンの中には、炉の底とメスティンの間に隙間を設ける目的で、新品のダイソー純正・メスティン用網(3合用・300円)を入れてたのですが…

なんやかんやで2時間くらい温水に水没させてただけで溶接部に錆が浮いてきました。

このメスティン網、蒸し料理をするのに使う網のハズなので、湿熱環境での使用が前提となりますが、この程度の温浴時間でも錆が浮くもんなんですかね…。300円商品とはいえ一般的なアウトドアメーカーの網より低価格ですが、いささか残念な品質かも?(アウトドアメーカーの網でもこんな錆は浮くのかな?)
年末にBBQ用の「かんたん着火炭」という黒炭の集成炭を屋内で焚いたら臭いがすごかったので、「成型備長炭」という白炭?を買ってみました。ちくわのような中空の棒状になっていて、炭同士を当てると「キンキン」とガラス質な音がしますので、「かんたん着火炭」やマングローブのBBQ炭とは明らかに違いそうです。(期待大)


備長炭に代表される白炭は着火するのが難しいとの情報を得ていたので、炉の方も火皿を一工夫。炭の下に固形燃料を入れて着火できるようにしてみました。


1回目、欲張って成型備長炭を3本入れたら、固形燃料だけ燃え尽きて炭に火が付きませんでした。

2回目は、炭を一本減らして、空気が通れる隙間を作ってみたところ、

固形燃料が燃え尽きた後、炭の尻に火が着いているのを確認できました。臭いを嗅いでみたら、固形燃料のパラフィン臭がしましたが、炭自体は確かに無臭に近い感じ。これは良い感じ。

この炉は空気の取り込み口がないので、火が付いた方を上に並べ直し、何もしないのは勿体ないので、炉の上には水を入れたシェラカップを置いてみました。(五徳で隙間は付けてます)


結果、炭は1時間半くらいで燃え尽きました。一番熱い頃合いで、湯煎は10秒も指を浸していられない程度(45〜50℃くらい?)に熱くなってましたが、シェラカップに入れた水はちょうどいい風呂加減(40〜42℃くらい?)程度。おでんの保温くらいは出来そうですが、グツグツと加熱調理できるほどの火力はなさそうでした。やっぱり、焚き口がないと、火力が上がらないのかな〜。
【余談】
今回、メスティンの中には、炉の底とメスティンの間に隙間を設ける目的で、新品のダイソー純正・メスティン用網(3合用・300円)を入れてたのですが…


なんやかんやで2時間くらい温水に水没させてただけで溶接部に錆が浮いてきました。


このメスティン網、蒸し料理をするのに使う網のハズなので、湿熱環境での使用が前提となりますが、この程度の温浴時間でも錆が浮くもんなんですかね…。300円商品とはいえ一般的なアウトドアメーカーの網より低価格ですが、いささか残念な品質かも?(アウトドアメーカーの網でもこんな錆は浮くのかな?)
posted by sahitahu at 11:23| Comment(0)
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