2022年01月27日

ダコタ燗銅壺(自作・燗銅壺Ver.4)の製作〜その1

先日の考察で思い至った「自作・燗銅壺(野燗炉)Ver.4」改め「ダコタ燗銅壺」の製作に入りました。
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※箱入り娘の「自作・燗銅壺Ver.2」を「ダコタ燗銅壺」に改造したので、今日の実際の作業は蓋に吸気穴を加工していくところからスタートでしたが、後日見やすいように全ての作業工程をまとめておきます。

まず、加工を終えた材料一覧がこちら。
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湯煎槽:ダイソーメスティン3合×1
炉(燃焼室):φ9cm蓋付きステンレス保存容器×1
吸気用配管:水道配管用L字エルボ(呼び寸13A,Rc1/2×Rc1/2)×1,水道管用ニップル(呼び寸13A)×1,水道管用ナット(呼び寸13A)×3
※この他に水道テープ、水道管のネジ部(カット)、シリコンOリング(自作)など。

(1)湯煎槽(メスティン)の穴開け加工
「ダコタ燗銅壺」で穴開け加工が必要なのは蓋のみでメスティン本体への穴開けはありません。炉(燃焼室)にするステンレス容器を挿入する穴、ちろりを挿入して燗を付ける湯煎穴、そして炉の吸気口のパイプを出す穴の3つです。
ステンレス容器の挿入部と湯煎穴は口径が非常に大きいので、ニブリングツールという道具で円形に喰い切りって穴を開けて、切り口をヤスリで整えます。
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吸気用の配管は水道用の金属管(13A)を使いますので、通す穴はφ21〜22mm。こちらの加工にはステップドリルを使いました。
初めに、φ2〜3mmの細ドリルで中心を決めます。ドリルの先端にタップドリルオイルを塗ってから低速回転でゆっくり押し当てれば、それほど力を掛けなくても開口します。
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その後、先端をステップドリルに付け替えて、一つ口径を広げる度にタップドリルオイルを補充しながら開口していきます。
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穴を開け終わったところ。
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(2)炉(ステンレス容器)の加工
メスティン蓋と同様にステンレス容器の側面にもφ22mmの穴を開けます。ステンレスはアルミより格段に硬くて作業が難航したため、写真を撮る余裕がありませんでしたので割愛します。
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また、ステンレス容器をメスティンの中に水没させたときに底を少し浮かせておきたいので、ステンレス容器の底にスペーサとしてM4のステンレス袋ナットを銀ロウでロウ付けして脚にします。
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(3)吸気用配管の工作
炉にするステンレス容器内の出っ張りをできるだけ小さくするため、L字のエルボーを固定するためのオスネジを作ります。適当な長さの配管のネジ部分をパイプカッターでグリグリカットして、切り口のバリをヤスリで整えます。
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バリが取れたら、ナットを根元までねじ込みます。
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ステンレス容器をメスティン蓋に通してから、吸気口の配管を取り付けていきます。
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先ほどのオスネジを挿入して、ナットと壁面の間に細く折った水道テープをグルッと一周押し込みます。水道テープの耐熱温度は一般に260℃と言われおり、日常的に手に入る樹脂系の防水材でこれ以上の耐熱温度のものは恐らくないと思います(アンティーク品の燗銅壺野水漏れ修理によく使われているスーパーXでも耐熱温度は100℃)。使用箇所はロストル(火皿)の下側で炭が直接接触しない場所で、外部は湯煎槽に水没しているので、空焚きさえしなければ耐えられるのではないかと思います。(自己責任)
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表に出たネジ部分にも水道テープを巻いておきます。
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この状態で、内側のオスネジを軽く押さえながらエルボを思いっきり締め込むと、ステンレス容器とナットが密着し、隙間に挟んだ水道テープで防水されます。
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あとは、エルボの口をニップルで延長してメスティン蓋の表に出し、蓋の高さを調整して表裏からナットで固定します。
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(4)完成図と漏水チェック
こちらが完成図です。炉の横に吸気口の穴がコンニチワ。
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この状態でメスティンに水を張って一晩放置して漏水しないかをチェック。
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翌朝…ちゃんと防水できていたようです。
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ということで、週末は燃焼実験します。
posted by sahitahu at 06:27| Comment(3) | DIY

2022年01月26日

ちろりの蓋〜その後

先日、檜材の端材で作ったちろりの蓋ですが、熱燗の湯気に当たって反り返ってしまいました。
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昔の鍋蓋の把手が棒状なのは、こういう「そり」を防ぐ目的もあったのかな?ということで、接着したぽっちを削って上から檜の棒材を接着&釘打ちしてみました。
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これでそらなくなればいいのですが…。
posted by sahitahu at 21:51| Comment(0) | DIY

2022年01月25日

燗銅壺考察〜その1

去年の12月から製作を始めた自作の「燗銅壺(野燗炉)」ですが、この辺で一度考察してみたいと思います。

そもそも、「燗銅壺(野燗炉)」とは…
小さな炭炉で湯煎を温めて熱燗をつけながら、炉の火で肴も炙れちゃう日本古来の携帯アウトドアグッズ。アイテム名としては「野燗炉」の方が雅やかで用途を的確に表せていると思いますが、個人的には「燗銅壺」の方が古代の風情でカッコいいな〜と。(*´∀`)
ネットオークションを見ていると、「燗銅壺(野燗炉)」とほぼ同じ構造のもので「野風炉」というのもありますが、こちらは酒燗器ではなく茶道で使う道具のようです。燗銅壺(野燗炉)は方形の直線的なデザインが多いのに対して「野風炉」は曲線を多用した急須に近い形状をしています。また、同じ酒燗器でも「燗銅壺(野燗炉)」は携帯して屋外や卓上で使えるもので、囲炉裏や火鉢にセットして使う据え置き型の湯煎槽は「銅壺」というみたいです。
 昨今のソロキャンプブームも相まって、密かなブームが来ている模様。アンティーク品をリペアして愛用されている方が多い一方、「現代版・燗銅壺(野燗炉)」として紹介されている製品も多々あります。ただ私の主観では「それは燗銅壺(野燗炉)ではないでしょ」と思われるモノもありますので、ここで私なりの「燗銅壺(野燗炉)」の定義を明確にしておきたいと思います。

(1)熱燗用の酒器を湯煎で温められる。
(2)湯煎加熱用の炉は上部に開口部を有し、火を直接使った加熱調理(炙る・焼くなど)も出来る。
(3)湯煎槽の中に炉があり、使用中の本体表面温度は100℃を超えない。(屋内卓上利用が可能)
(4)炉の下部には吸気用の焚き口が設けられているのがベターだが必須ではない。
(5)「燗銅壺」だが、材質は「銅」でなくてもよい。

以上を図にするとこんな感じ。
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熱燗をつけながら肴を加熱調理するという目的では同じですが、以下のように、たき火台、BBQコンロ、七輪などの火の中(あるいは上)に湯煎槽を設置したもの(例:笑'sのB-6君熱燗グリルなど)、固形燃料等で下から湯煎槽を加熱するもの(例:卓上湯豆腐セットなど)などは私の中では「燗銅壺」に含みません。
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燗銅壺の自作について調べてみますと、銅やステンレスの板材をロウ付け・溶接して本格的な燗銅壺を作っておられる強者もいらっしゃいますが、定番はアルマイトの兵式飯盒を加工して作った「飯盒野燗炉」。調べた中では、飯盒を使った例でも構造が2種類ありました。1つは飯盒を湯煎槽として穴のないステンレス容器を炉にして浮かべ、空きスペースに酒器をいれて温めるa)タイプ。もう1つは、飯盒には水を入れず、通気のためにパンチングしたステンレス容器を炉にして、その横に水を入れた穴のないステンレス容器を湯煎槽として並べて入れるb)タイプ。
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私の中ではa)タイプは「燗銅壺(野燗炉)」ですが、b)タイプは「熱燗グリル」。火加減にもよりますが、恐らくb)タイプの構造だと飯盒の壁面はかなりの高温になっていて、ちょっと触れれば火傷・焦げ必至で屋内利用は難しいでしょう。

そんなことで、私の最初の自作・燗銅壺は、まさしくa)タイプの飯盒野燗炉のメスティン版。(あ、メスティンも洋式飯盒か?)メスティンの蓋にステンレス容器を通す穴と酒器を通す穴を加工し、メスティンに水を張って湯煎槽として、湯煎槽の中にステンレス容器(炉)を浮かべた形になります。炉の吸気口は設けていません。
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2つ作ってましてφ10cmステンレス容器を使った本体のみのVer.1と、φ9cmにダウンサイジングして檜の収納箱を付けたVer.2があります。
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このタイプのメリットはメスティンの蓋のみ加工すれば良く、構造が簡単で作りやすいこと。デメリットは、炉の中に空気を導入する吸気口がないので、炉の中では屋内使用で必須の白炭を着火しづらいこと、そして火力が上がりにくいことがあります。

そこで、一念発起して作ったのが、横向きに吸気口を貫通させたVer.3。まさに「燗銅壺(野燗炉)」というべき王道の構造です。
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このタイプのメリットは、吸気のおかげで火力が強いこと、固形燃料などを併用すれば白炭も十分着火出来る事など、古来の燗銅壺に準じる機能・性能が挙げられます。逆にデメリットは製作の難易度。まず、炉に使うステンレス容器に大口径の穴を空けるのがかなり大変。そして、炉に空気を取り込む吸気口は、熱水に近くなる湯煎槽の中を通して外部に出す必要があり、しっかり位置決めした上で、貫通部は耐熱性のある材料で防水処理する必要があること。
さらにもう一つ、これは私個人のデメリットですが、メスティンの側面に吸気口の出っ張りが出来てしまったので、せっかく作った檜の収納箱が使えない…これは悲しい。

ということで、実は、側面通気口のVer.3より加工が簡単で、かつ収納箱も活用できる第2案、Ver.4を計画中です。その概略図がこちら。
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炉にするステンレス容器の下部側面に吸気用の横穴を開けるのは同じですが、通気パイプを90度曲げてメスティンの上面(蓋)に穴を開けて煙突のように通してやるモデルです。これだとメスティン側は蓋のみの加工で済むので位置合わせがしやすく、メスティン本体には穴がないので水漏れの心配もなし。ただ、この形で自作・燗銅壺を製作した例は見かけられず、図のような思い通りのエアフローになるのかも分からなかったので製作を躊躇してたのですが、ここに来て有力な情報を得ました。

ダコタファイアホール』(またはdakota fire pit)というアメリカ原住民のたき火のやり方があるそうでです。地面に大小の縦穴を二つ掘り、トンネルで繋いだ構造で、大きい方が焚き火台、小さい方が吸気口になるのだとか。断面だけ見たら、まさに私の第2案のアイデアと同じ形。Ver.4は「ダコタ燗銅壺」と名付けよう。(爆)
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なお、『ダコタファイアホール』の説明では、「燃焼室で上昇気流が起きると、吸気口側から空気が引っ張られて、細いドラフト内で強められた気流が火源に当たって燃焼効率を上げる」って書いてあるんですよね。従来のように、底に仕込んだ固形燃料で炭に着火する事を考えた場合、固形燃料が燃えているうちは上記の構造で良さそうですが、炭の燃焼に移った後は以下のように炭の位置が低い方が燃焼室の中で上昇気流を生みやすいのかも?
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これは実際にやってみるしかあるまいて…ということで、色々準備中です。
ということで、本日はここまで。(つづく)
posted by sahitahu at 18:57| Comment(0) | DIY

2022年01月23日

燗銅壺(野燗炉)の自作〜その9

燗銅壺(野燗炉)の自作〜その5」で紹介した自作・燗銅壺Ver.2ですが、屋外BBQ用の成型炭なら確実に着火して使えますが、屋内使用を想定して白炭をで使用実験を繰り返してみると、着火に失敗することがしばしば…。また、シェラカップを載せても今ひとつ火力不足なので、思い切って焚き口(吸気口)を付けて王道の「燗銅壺(野燗炉)Ver.3」を作ってみることにしました。

型紙で穴位置を念入りに確認し、穴はステップドリルで開けました。
ドリルの回転速度は極力遅くして、タップオイルを塗り直しながら掘り進めます。アルマイトのメスティンは柔らかくてすぐに穴が開きましたが、ステンレス容器の方は難儀しました。少しでも当たる速度が速いと煙が出るし、遅過ぎると引っかかって止まるし…。(※作業難航で油まみれになってたので、写真がありません)
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それでも、何とか開けて準備したのがこちら。
今回は、Ver.2完成後遊休状態だったVer.1(φ100mmのステンレス容器を炉にした初期モデル)を改造していきます。
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燗銅壺は湯煎槽の中に炭を入れる炉が入っているので、吸気口は水が漏れないようにしないといけません。また、火の回りで使うので耐熱性も必要です。そこで、今回は水道用の金属パイプを使って炉から吸気口を伸ばすことにしました。

金属パイプだけでは水がダダ漏れなので、止水のための工夫をします。
まず、ニップルのネジ山に水道管用のPTFEテープを巻き、ナットを1つ根元まで締め込みます。これは普通の水道管と同じ。この状態で、ステンレス容器の外側からニップルを差し込んで、内側にもう一つナットを付けて軽く締めます。(2つのナットで容器を挟む)
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そして、ここからが漏水防止の一工夫。内側のナットの隙間に細長く折った水道テープをピンセットでぐるっと一周押し込んでから…
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外側のナットを思いっきり締め上げます。このとき、内側のナットがクルクル回ると挟んだ水道テープがよれちゃうので、回らないように軽く抑えます。
(※メスティン蓋の穴は胴部のサイズに合わせていて、口部の折り返しが通りませんので、ニップルを固定する前に蓋は通しておきます)
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もともと円形の壁面ですが、ナットで挟んでを思いっきり締め上げると容器壁面が変形してこのようにピッタリとナットに沿うようになります。それでも多少の隙間はあるのですが、隙間に仕込んだ水道テープが隙間を埋めて止水してくれます。
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アンティークの燗銅壺でも吸気口付近のロウ付けが劣化して漏水するケースが多いみたいですが、DIYではスーパーX(耐熱温度120℃)を隙間に染みこませるなどして補修されてるようです。この水道テープの耐熱温度は260℃あるのでスーパーXより高熱に耐えるハズ…。まあ、吸気経路は炎が直接当たるわけではなく、かつ水没させて(水冷で)使う場所なのでこれくらいの耐熱温度があれば何とかなるのかな…と。

対して、メスティントの接合部はこんな感じ。炉の底は袋ナットをロウ付けして脚を付けているので少し浮いています。
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メスティン側は炉側ほど高温にはならない場所なので普通のゴムOリングでもいいかなーと思ったんですが、念のため100均のシリコン鍋蓋(耐熱温度220℃)から切り出したOリングを使いました。2つのリングを壁面の表裏に咬ませて、手締めするだけでも止水できました。(※ネジ山へのテープ巻きは必要です)手締めなので、使用後に簡単に炉を外してメンテナンスすることも出来ます。
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そして、完成図。新たにメスティンの壁面に吸気口がコンニチワ。
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この状態でメスティンに水を入れて1時間くらい放置してみましたが、炉側も湯煎槽側も漏水はありませんでしたので、試運転に移ります。炉の底に固形燃料を仕込んで火皿を入れ、その上に炭を載せます。そして点火式!固形燃料の着火は吸気口からこの通り。(これがやってみたかった)
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最初は固形燃料が炎を上げて燃え、20〜30分で炭の燃焼に移ります。
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順調に炭の燃焼に移ったので、シェラカップに水を入れて掛けてみます。
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15分くらいでコトコトと沸騰する音が聞こえてきたので、サーモカメラで測ってみると湯温もメスティンの天板も75℃くらい。Ver.2では熱いけど触れるくらいの温度でしたけど、これはもう熱くて触れません。火力は大幅に良くなった感じですね。
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7〜8cmくらいの成型備長炭小片2かけで2時間以上は燃焼してましたので、燃費もかなり良い感じ。
posted by sahitahu at 15:30| Comment(0) | DIY

2022年01月22日

ロウ付けにチャレンジ!

思うところがありまして、金属溶接の一種(?)ロウ付けにチャレンジすることにしました。

あらかじめ、youtubeのHowTo動画で色々見てみると、ステンレスのロウ付けでは「銀ロウ」を使うのが一般的。ロウ付けは酸化防止のフラックスを塗っておいて、バーナーをあててフラックスの水分が飛んで固化し、さらに固形分が融解したところで、ロウ材を当てるとロウ材が溶けて濡れるように広がる感じ。

やり方としては、
(1)くっつけたい部品同士を接触させた状態で、接合部にフラックスを塗って直接ロウ材を当ててくっつける方法
(2)部品(小)に予めロウ材を付けてから、もう一方の部品(大)の接合部にフラックスを塗って接触させながら加熱して、一方の部品に付けておたロウ材を溶かしてくっつける方法
(3)(2)の逆の付け方。
(4)両方の部品にそれぞれ予めロウ材を付けておいて、再加熱してくっつける方法

(4)はレザークラフトの接着なんかでもよくやる方法ですけど、ロウ付けとしては(1)か(2)あたりが王道みたい。

と、ある程度イメトレも出来たところで、ホームセンターで「銀ロウ」のセットとライター式のガストーチを買ってきて、100均のステンレスボウルの裏に、ステンレスのナットで練習してたんですが…
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まあ、これが全然上手くいかないのです。
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こういうときは、詳しい人に聞いてみよう!ということで、facebookのDIYグループで質問してみたところ、ガストーチの熱量が不足していて上手く加熱できていない可能性が高いとのこと。そこで、奥様が料理で使ってる年代物のガスバーナーを借りてきました。
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(1)のパターン。ちゃんと付いてますが、ロウ材が一部ダンゴになってしまいました。
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(2)のパターン。なかなか良い具合ではないかね?
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(3)のパターン。これも悪くない。そして、ナット(M4)より板の方がロウ材を塗りやすいかも?
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(3)のパターンで、ナットより接合面の小さいスペーサーでチャレンジ。これも良い感じ。
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ということで、結構簡単にロウ付けできるようになりました。

さて、これで何がやりたかったかといいますと、自作・燗銅壺の炉に使ってるステンレス容器の底にステンレスの袋ナットで足を付けて浮かしたかったんです。以前は、蒸し網とかケースファンガードを底に敷いて浮かしてたんですけど、錆びたり、ずれやすかったりしてイマイチだったんですよね。これなら錆びにくいし、かっちり固定されて一定の高さを保持できます。
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posted by sahitahu at 19:35| Comment(0) | DIY

2022年01月16日

ちろりの蓋

昨年12/20の記事で、スノーピークのマグ用リッドが、1合ちろりにシンデレラフィットと紹介したんですが、見た目が今ひとつ味気ない…
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ということで、檜の端材で蓋を作ってみました。
こういった加工はホントはテーブルルーターでやるんだろうけど、ウチはルーター用テーブルがないので、ホールソーを転用してやってみることにしました。
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内径分を残して半分くらいの深さまで彫り込んだら…
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刃を広げて一回り外を同じように彫り込んでいきます。
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2回彫り込んで、3回目は反対まで貫通させて抜きました。抜いた円盤の中央にはφ8mmの穴が開くので、M8ネジを通して固定し、それを軸に電動ドリルに固定して回しながらペーパーをかけて形を整えます。(写真撮り忘れ)

形が整ったらネジを外し、φ8mmの木棒を差し込んで接着、乾燥したら、底側の出っ張り部分をペーパーで削って面一にします。
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スッピンのままだと、ちょっと白々しいので…
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荏油でオイルフィニッシュ。ちょっと子どもっぽいデザインになってしまいましたが、シリコンのリッドよりはいい感じかな。
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posted by sahitahu at 10:20| Comment(0) | DIY

2022年01月15日

燗銅壺(野燗炉)の自作〜その8

今日は屋外で実験です。
年末にBBQ用の「かんたん着火炭」という黒炭の集成炭を屋内で焚いたら臭いがすごかったので、「成型備長炭」という白炭?を買ってみました。ちくわのような中空の棒状になっていて、炭同士を当てると「キンキン」とガラス質な音がしますので、「かんたん着火炭」やマングローブのBBQ炭とは明らかに違いそうです。(期待大)
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備長炭に代表される白炭は着火するのが難しいとの情報を得ていたので、炉の方も火皿を一工夫。炭の下に固形燃料を入れて着火できるようにしてみました。
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1回目、欲張って成型備長炭を3本入れたら、固形燃料だけ燃え尽きて炭に火が付きませんでした。
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2回目は、炭を一本減らして、空気が通れる隙間を作ってみたところ、
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固形燃料が燃え尽きた後、炭の尻に火が着いているのを確認できました。臭いを嗅いでみたら、固形燃料のパラフィン臭がしましたが、炭自体は確かに無臭に近い感じ。これは良い感じ。
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この炉は空気の取り込み口がないので、火が付いた方を上に並べ直し、何もしないのは勿体ないので、炉の上には水を入れたシェラカップを置いてみました。(五徳で隙間は付けてます)
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結果、炭は1時間半くらいで燃え尽きました。一番熱い頃合いで、湯煎は10秒も指を浸していられない程度(45〜50℃くらい?)に熱くなってましたが、シェラカップに入れた水はちょうどいい風呂加減(40〜42℃くらい?)程度。おでんの保温くらいは出来そうですが、グツグツと加熱調理できるほどの火力はなさそうでした。やっぱり、焚き口がないと、火力が上がらないのかな〜。

【余談】
今回、メスティンの中には、炉の底とメスティンの間に隙間を設ける目的で、新品のダイソー純正・メスティン用網(3合用・300円)を入れてたのですが…
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なんやかんやで2時間くらい温水に水没させてただけで溶接部に錆が浮いてきました。
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このメスティン網、蒸し料理をするのに使う網のハズなので、湿熱環境での使用が前提となりますが、この程度の温浴時間でも錆が浮くもんなんですかね…。300円商品とはいえ一般的なアウトドアメーカーの網より低価格ですが、いささか残念な品質かも?(アウトドアメーカーの網でもこんな錆は浮くのかな?)
posted by sahitahu at 11:23| Comment(0) | DIY

2022年01月09日

燗銅壺(野燗炉)の自作〜その7

燗銅壺(野燗炉)の自作〜その5」で紹介した「自作・燗銅壷Ver.2」をyoutubeにアップしてみました。
posted by sahitahu at 11:22| Comment(0) | DIY

2022年01月04日

最終日

一週間、長いと思ってた冬休みもあっという間でした。
最終夜は、2年ぶりに正月帰省した弟のお土産の鮭トバと、奥様謹製・雑煮の型抜きした後の大根・人参キムチを肴に河豚ヒレ酒をやりながら、BSで再放送してた昭和時代の必殺仕事人スペシャルを堪能。
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ジャ●ーズ勢に征服された最近の軽〜い必殺と違って、男臭くてハードボイルドな中村主水シリーズ…やっぱ必殺はこれしかないっしょ!!
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ということで、今日も飲み過ぎました。
明日から休肝日かな。
posted by sahitahu at 22:48| Comment(0) | グルメ

2022年01月03日

公園で熱燗を…温かく見守り隊

最近のチビ長男のマイブームは、公園遊具で遊んでいる名も知らぬ子とその場限りの時間を楽しむ「一期一会トモダチ作戦」。まあ、本人は遊具で走り回って寒くないんでしょうが、付き添いの私は凍える寒さです。

そこで、作戦をバックアップする駐屯地を築いて、そこで温かく見守る算段をしてみました。
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まず、駐屯地の基本はなんと言ってもテントでしょ。Colemanの 「クィツクアップIGシェード+」はお手軽ポップアップテント。表ホワイト・裏ブラックで、夏場は日射熱をしっかりカットしてくれるらしいですが、開口部をフルクローズ出来るので、冬場も前面を8割くらいクローズすると、外を見守りながらも風はほぼ入らず、かなり暖かいです。
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チビ長男出撃中に、お楽しみの算段をします。
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先日来ハマっている燗銅壺なら簡単に肴と熱燗を加熱できますが、公園で火の気を使うわけにはいきません。そこで、今回の秘密兵器「モーリアンヒートパック」。火を使わず水を注ぐだけで袋の中のものを温められる防災アイテムです。乾燥剤パックみたいなのを厚手のチャック袋に入れて、水を注ぐと5分くらいで沸騰が始まります。
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お楽しみメニューはこちら。
この中で、粗挽きウインナー、おでん、ワンカップ、コンポタ缶を温めていきます。
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が、ちょっと加熱対象が多すぎました。
ホントは適度に隙間がある程度にモノを入れて、蒸気の力で袋全体を温めるようなのですが、このように詰めすぎると上まで蒸気が上がらず、底の方だけ加熱されちゃいます。
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入れ替えながら温めて、何とか「ぬるいおでん」「ぬるい粗挽きウインナー」と「そこそこコンポタ」「そこそこ熱燗」ができました。この大きさ(Mサイズ)だと、一人1袋あった方が間違いなさそうですね。
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補給に戻ってきたチビ長男と男の杯。
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20分くらいブクブクしたら、反応が終わってきます。この水はこのまま流せるので、後片付けも簡単。
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ということで、温かく見守り隊は成功…かな。
また、来よう。
posted by sahitahu at 15:44| Comment(0) | 日記

2022年01月01日

2022年寅年

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posted by sahitahu at 00:00| Comment(0) | 御犬様